「ごわみはアメリカ人になってしまった...。」
ロサンゼルスから日本の上司へ告げられた1本の電話で全てが終わりました。
ちょうどブームも下火となり始めたタイミングで、
ごわみは日本への帰国を宣言されたのです。
帰国後、
辛うじて解雇は逃れたごわみは、
制作ディレクターとして仕事を再開しました。
しかし再開後に改めて自分は特殊な環境にいたと思い知ります。
Pの才能があってこそのヒット連発であり、
そこに金魚のフンみたいにくっついて偉そうにしていた3年間は、
実際の制作ディレクターの仕事において何一つ役に立ちませんでした。
それでも、虚勢を張りながら、
誤魔化しを重ね、何とか1人前になっていったのですが、
自分の才能の無さを思い知らされる出来事が続きます。
完全に心が折れたのは、
自分で見つけて説得し契約したバンドの話です。
メジャーレーベルなのでやはり売れないと意味がありません。
なかなか結果が出ず、ついに、〇〇のタイアップソングを狙う為、
曲調や歌詞に至るまでこちらサイドで先導し、曲作りをする事になりました。
バンドには「売れる為に我慢してほしい、このシングルがうまくいったら、
アルバム曲で好きな事を思う存分やってほしい」という趣旨を伝え、
バンドは自分を信じて従ってくれました。
結果、
その曲は全く売れませんでした。。。
自分は会社に所属し、今回ダメだったら次と切り替えていけばいいかもしれませんが、
バンドは...その子達は人生をかけてやってます。
その気持ちを考えると、自分の力の無さが余りにも申し訳なく、
この時から、
これ以上この仕事を続けていい人間じゃないと病みはじめていきます。
自分は音楽が大好きで、
音楽に依存して生きてきたので、
病み始めると、
やはり音楽を頼る事になります。
この頃から、
自分の情けなさからくる感情を音楽にぶつけていきます。
平日はもちろん週末は必ずどこかのクラブでバキバキになって、
時には昼まで踊り狂う。
なので、会社へも午前中はもちろん、午後になっても現れず、
たまーに夜顔出す程度。
この破滅型の生活はどんどん加速し、ついに完全に破滅してしまいます。
一度、T○チーム時代に解雇レベルのやらかしをしている為、
今回は当たり前のように解雇となり、
自分の音楽業界時代は、完全なる終焉を迎えたのです。
今でもこの時代の事は後悔しますし、かなり引きずっています。
戻れるなら戻りたい過去、これは皆さんもあるのではないでしょうか?
時を経て、この仕事に流れ着いたときに決めたのは「罪滅ぼし」。
自分のような後悔をする人生を送って欲しくないので、
可能な限り人生のアドバイスとなるような事を伝えてあげたい。
そして自分が最高の環境を作るので、そこで時間の許す限り輝いて、
やり切って旅立っていってほしい。
でも、
どうやらこの仕事も才能が無いようです。。。
思いが強すぎるのか?勘違い野郎なのか?
自分の思っているほど店のトップとして機能してはいないようです。
昨年末から今日現在、
え?????
みたいな事が立て続けにおきているのが現実。
そもそも人の為になど、おこがましい行為なのかもしれません。
恐らく他の仕事より人間と向き合うことが多いこの仕事、
本当に心から難しいなと思いました。
自分の人生は終盤戦。
色々あったし、残りの時間は自分の為に使っていこうかなと最近決めました。
やはり音楽をやりに18で東京に来たので、
最後も音楽と共に終わりたいなと思っています。
自分を取り戻したいなって感じです。
長ったらしく書いてきた、ごわみ物語もこれにて終了。
これからは真っ当に店舗ブログとして掲載していきます。
だんだんと暖かくなり、
気分も上がってくると思いますので、
是非オレビラに遊びにいらして下さい!!